旦那様、Claude Codeはこのようにお使いくださいませ — 第3回:CLAUDE.mdで執事に家訓を授ける

Claude CodeCLAUDE.mdClaush

毎朝同じことを説明しなければならない執事

前回は「任せる勇気と確認のバランス」についてお話しいたしました。今回は、旦那様にとってさらに快適な使い方——CLAUDE.mdで執事に家訓を授ける方法——をご紹介いたします。

少し想像していただけますでしょうか。

毎朝、新しく着任した執事に「うちでは必ず日本語で話しなさい」「コミットを勝手にしてはいけません」「npmではなくbunを使うのが当家の流儀です」と説明しなければならない——。

それは、いかにも非効率でございますね。

CLAUDE.mdとは何か

CLAUDE.md とは、プロジェクトのルートディレクトリに置くマークダウンファイルです。Claude Codeはセッションを開始するたびに、このファイルを自動的に読み込みます。

つまり、一度書いておけば、毎回説明しなくても執事は当然のようにその指示に従うのでございます。

家訓を書き記した巻物を、執事の控室に常備しておく——そのようなイメージでございます。

CLAUDE.mdは3階層で使える

実は、CLAUDE.mdは1つのプロジェクトに1つ、というわけではございません。配置する場所によって適用範囲が変わります。

場所パス適用範囲
グローバル~/.claude/CLAUDE.md全プロジェクト共通
プロジェクト{プロジェクトルート}/CLAUDE.mdそのプロジェクトのみ
サブディレクトリ{任意のディレクトリ}/CLAUDE.mdそのディレクトリ以下

セッション開始時に、これらすべてが読み込まれてマージされます。

旦那様にお勧めの使い分けは——「常に日本語で答えること」「自動コミットはしないこと」といった普遍的なご要望はグローバルに。「このプロジェクトではbunを使うこと」「Firebaseにデプロイすること」といったプロジェクト固有のルールはプロジェクト直下に。こうすることで、どのプロジェクトでも基本的なお作法は守られ、かつプロジェクトごとの細かな指示も反映されます。

家訓の例:CLAUDE.mdの中身

旦那様のお屋敷によって家訓は異なります。以下にご参考となる例をご用意いたしました。

# プロジェクト家訓

## 言語・コミュニケーション
- 返答は必ず日本語で行うこと
- 技術用語は英語のままでよいが、説明は日本語で

## コード・開発の作法
- パッケージマネージャーはbunを使用する(npmは使わない)
- コミットは必ず旦那様の確認を得てから実行すること
- テストを書かずにコードを変更しないこと

## 禁じ手
- 本番環境へのデプロイは単独で行わないこと
- ファイルの削除は必ず確認を取ること
- package.jsonの依存関係を無断で追加しないこと

## スタイル
- コードコメントは日本語で書く
- 関数名・変数名は英語のキャメルケース

これを一度書いておけば、セバスはプロジェクトを開くたびにこの家訓を胸に刻み、作業に臨みます。

なぜこれほど便利なのか

Claude Codeは非常に優秀な執事でございますが、過去の会話の記憶は次のセッションに引き継がれません

昨日「bunを使って」とお伝えになっても、翌日の会話では覚えておりません。毎回同じことを説明するのは、旦那様にとっても、執事にとっても非効率でございます。

CLAUDE.md はその問題を根本から解決いたします。

スマートフォンでご利用の旦那様には特に

Claushアプリを通じてモバイルで執事をお使いの旦那様には、CLAUDE.mdは特に心強い存在でございます。

スマートフォンの小さな画面で「毎回同じ前置きを入力する」手間は、相当なものでございます。CLAUDE.mdがあれば、旦那様は本題だけをお伝えいただければよいのです。

「セバス、ログイン画面のバグを直して」

——たったこれだけで、執事はbunを使い、日本語で返答し、コミット前に確認を取り、テストを書いて作業を進めます。

実際の設置方法

設置はいたって簡単でございます。

  1. プロジェクトのルートディレクトリに CLAUDE.md というファイルを作成する
  2. 旦那様のお好みの家訓を書き込む
  3. 以上でございます
my-project/
├── CLAUDE.md      ← ここに家訓を
├── src/
├── package.json
└── ...

Claude Codeは次のセッションから自動的にこのファイルを読み込み、家訓に従って動きます。

家訓は育てるもの

最初から完璧な家訓を書く必要はございません。

執事との作業を重ねながら、「毎回言っているな」と気づいたことをひとつずつCLAUDE.mdに追加していく——それが執事を本当の意味で「育てる」ということでございます。

旦那様と執事の阿吽の呼吸は、こうして積み重なってまいります。

執事からのまとめ

  • CLAUDE.mdはプロジェクトルートに置く「家訓」ファイル
  • 毎回説明しなくても、執事は自動的にその指示に従う
  • モバイルユーザーには特に効果的——本題だけ話せばよくなる
  • 完璧を目指さず、少しずつ育てていく

旦那様、執事に家訓を授けてくださいませ。そうすれば、言葉を交わす前から、執事は旦那様の期待に応えられる者となります。

次回は「履歴とコンテキストの扱い方」についてお話しいたします。

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